【私は、自分とは別れられないから】の巻
おはようございます、m y a o🌙です。
以前、netflixで「生きてるだけで、愛。」という映画を見たとき
主人公の寧子が言っていた台詞が、今日のタイトルです。
＊
寧子はうつ病で仕事も家事もろくにせず、恋人の津奈木の家で
怠惰な日々を送っていた。
彼女なりにバイトをしたり料理を頑張ってみたりと軍奮闘していたが
すべてが空回りに終わることにほとほと嫌気が差してきたころ
津奈木も心を病み職場で問題を起こして会社を馘になった。
「津奈木はいいよね、私と別れられて。私は私と別れられないからさ」
寧子も津奈木も、心の底で互いと繋がっていたかった。
2人が心を通い合わせられたのは、この一瞬だけだったのかもしれない――。
＊
寧子が放ったこの言葉には、心が震えて涙も止まりませんでした。
少し話は逸れますが
私は大腸の病気を抱えているのですが、手術も1回しており
普通の人の4分の1ほどの長さしか大腸がなく
消化も栄養の吸収も悪いので、常に倦怠感や腹痛と闘っている状態です。
でも、そんな自分の身体からも私は逃れられないんですよね。
ある時自分のお腹を武士が切腹するように切ってしまって
上半身だけで生きられたらなあと思うことがありました(笑)
そんなことできないんですが、病的な痛みから解放された自分を想像して
楽しんでいた時期もあります。
心も体もすべて自分のものなんですよね。
「あなたはあなただけの体じゃないから……」
「あなたがいるから、私も生きる希望がわくよ」
みたいなことを聞きますが、虚言だと切り捨てることはできませんが
それでも私は心も体も苦しめられてきた経験を考えると
それがきれいごとに聞こえるんですよね。
自分の身体が存在している、心が存在していることの煩わしさって
楽しい時、嬉しい時は考えないことが普通なのかもしれないですけど
自分の腹切って上半身だけで生きられないかなあ…と
平気で考えるような人間からすると
常に何で体があるんだろう、何で心があるんだろう…
め・ん・ど・く・さ・っ！！！！！
って常に思うことになるんですよね……。
気分のコントロールがうまくいかずそれを津奈木に当たる事で
なんとか自分を保っていたように見受けられました。
寧子にとって心は邪魔なもの。
何でこんな余計なものがあるんだろう。
心がなくなればいいのに。体とさよならしたい。
自分と別れたい――。
私は今でも美味しいものを食べて幸せだと思う時も
高い買い物をしてストレス発散していい気分になった時も
常にこの気持ちと隣り合わせな気がします。
別れたいんです、自分と。
それには心と体を健全にするか、それかもう1つの方法しかありませんよね。
後者は一般的に不健全な方法ですし、世間的にも批判されます。
（事故物件にしてしまうとか、家族に迷惑がかかるとか。）
どうしたらいいんでしょうね。
寧子は、私は、どうしたら「よかった」んでしょうね。
まだ答えは見つかってないし
見つからないかもしれないし
見つからない方がいいのかもしれないし
見つかった方がいいかもしれないし
誰かと一緒に見つけられるかもしれないし
それはわかりませんが、でもたぶん私は
自分と別れたいと言いつつ80、90まで生きると思います。たぶん。
そのくらい図々しくて、でもすぐ泣いて、人に迷惑をかける
生き物なのです(笑)
寧子にも、同じ病気を持つ人や
病気じゃなくても違う悩みで同じくらい深く苦しんでいる人にも
そしてあなたにも、もちろん未来の私にも
そういう図太さや
自分と別れたいと言いながらも別れられずずるずる生きる執着心を
持ってほしいです。
うん、みんな別れられないよ、自分とは。
たとえ死んでも別れられないと思う。
だから頑張って生きようととか死ななくても生きてるだけで充分とか
そんな耳障りのいい言葉は決して言わない。
ただ、まあ、事実を受け入れて淡々と過ごすだけ。
死んでも別れられないなら、別に死ななくていいじゃん？
私死ぬの怖いですし。
手術しなければいけないと言われた時に
「もし手術しなかったらたぶん腸が壊死してあなたも死ぬよ」
と言われた経験があるので、死ぬのは怖いです。
だから、まあ死なないでおくかって感じです。
生きるかー！！って張り切るより、惰性で死なないでいてもいいんじゃないかな。
つらつらと今の気持ちを書きました。
もし誰かの「死ねないよな」「死なないよな」
「別れられないか」「別れらなくてもいいか」
になったらいいな。
m y a o🌙
