【書評】仮面病棟/知念実希人【医療ミステリー】の巻
久しぶりのブログです。こんにちは、うさめろです🐰
今日は書評blogらしいことをしていきたいと思います。
記念すべき第1回目の書評は、知念実希人さんの「仮面病棟」です。
今映画も放映されていて、話題になっていますよね~~!
そんな色々な方面から注目されている知念実希人さんの「仮面病棟」の書評をします!
では、どうぞっ✨
◆基本情報◆
仮面病棟/知念実希人・著
発売日/2014.12.5
出版社/実業之日本社
映画は3月6日(金)からロードショーされています♪
◆ストーリー◆
療養型病院をピエロのマスクを被った強盗犯が籠城した――。
突然当直を代わってほしいと言われた秀悟は、ピエロに撃たれた愛美、そして病院スタッフの田所院長、看護師の東野、佐々木たちとともに朝5時まで立てこもると言う犯人の「ピエロと対峙する。
病院の謎と犯人の狙いを明らかにしていく過程で、何故か頑なに警察に通報をすることを避ける院長、何かを隠している看護師・東野、金庫から3000万円もの大金をかっさらえるはずだったのに犯人はそれを退けるなど、どんどん話はややこしい方へと向かっていく。
話を追うごとに暴かれる病院の秘密。
犯人はなぜ籠城しているのか、目的は何なのか。
さあ、合言葉は「病院中が狂っている!」です!
◆感想◆
面白かったとしか言いようがないです。
「優しい死神の飼い方」以降久しぶりに知念さんの本を読んだのですが、文章をさらっと読んだだけなのに、目の前でピエロがいてにやにやと笑っているような…発砲した音が聞こえるような…血が噴き出すシーンが見えるような…そんなリアルな情景が浮かんでくるところは、さすがでした。
気張らない軽い語り口なのに、どんどん「知念ワールド」にはまっていきましたね。
※ここから先、若干ネタバレ含みます※
途中から秘密とは病院ぐるみで何かを隠していることで、それは単なる医療事故かな?とも思っていましたが、小説はそれを上回ってしまいました(笑)
これは小説だからの設定ですが、田所院長も東野も、常軌を逸していました。
医療ミステリーというくくりで収めるのであれば、そこにリアリティを出してほしかったというのは正直な感想です。
でもラストも意外だったし、すごくドキドキしながら読み進めることができました。
ラスト、〇〇が一瞬立ち止まって去っているシーンが哀愁漂っていたなあと思います。
〇〇があの人を殺めなかったのは、あの人に少しだけでも情があったからかな…?
とにかく面白い医療ミステリーでした。
そこまで大どんでん返しがあるわけじゃないのですが、伏線を最後で一気に回収できる知念さんの文章力・構成力がすごかったので、ぜひ読んでみてください。
■うさめろの今日の一言
今、芦沢央さんの「いつかの人質」を読んでいます(´∀`*)
またミステリーの沼にはまりそうです……笑
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
うさめろ。